月別アーカイブ: 2006年1月

故障率

センター入試で発生したリスニングのトラブルについて各メディアが面白おかしく書き立てる。
この問題について話している人の話を聞いていると母数を知らずに話していることに気が付く。あるいは知っていても「算数」が出来ないようである。報道機関の方々は当然知っているだろうが、母数を元に概数で計算すると49万の受験生に対し不良450台で約0.09%、言い換えると1000台に1台弱である。
試験前の動作試験段階で出た不良がどれほど有ったかは報道されていないが、手順の中で不良をふるい落としたものを不良とは言えないだろう。
この0.09%が今回の問題の中で多いか少ないかは判断が分かれるところだが、市場に出回っている製品の不良率と比較するなら、けた違い以上に驚くほど低い不良率である。少し古い2000年のMM総研が大手パソコンショップで行った調査で、パソコンの初期不良率と故障率があるが、主要な6社の平均で初期不良率1.69%、故障率2.89%という数値である。
ソニー製だという話もあるが、PSPやVAIOの故障の多さで評価の低いソニー製ではなくとも、所詮50万台の電子機器(たとえ電子機器でなくとも)で故障率ゼロなどということはありえないことなのである。
「試行テストでは、これほどの割合でトラブルは起きなかった。こんな数は想定していなかった」というコメントがあったらしいが、入念な準備を行っただろう試行テストだけで実数試験は行っていないだろうし、予測式からだけしか推測出来ないものを「万全」と言い切らず、不良は確率的に存在するだろうが再試験などでフォローできるといった、理屈の通った説明を行えなかった事に今回の真の問題があったのかもしれない。

生協の白石さん

東京農工大学消費生活協同組合組合員の声生協の白石さんの元になったものだが、読んでいると実に面白い。
ウイットに富んだ受け答えと、利用者の声を真摯に受け止める姿勢が見える。
これだけ利用者の声を蓄積して公開しているところを他に知らないが、紙とWebからの2種類の方法で受け付け、1週間単位で店舗に掲示、1ヶ月単位でホームページに公開しているようである。
この労力を考えると大変なものだと思うが、読んでみるとひとつひとつのすべてに手を抜かずに返事を書いていることがわかる。
うちのサポセンでも見習うべきところは多いのだろうが、うちの「お客様」にウイットを理解していただけるかが一番難しいところなのかもしれない(^^;
まあうち内情はことはともかく、ぜひごWebで一読を。
本を買うまでも無く全部読めてしまいます(^^)v
ひとつだけ紹介
Q どうやったらXXさんと付き合えますか。
A  当店の職員に”XX”さんという人がいます。そのXXさん宛とと言う仮定でお答えします。XXさんは若く見えて魅力的な人なのですが、二児の母、しかも上の子は高校生とのことです。この障壁、一朝一夕では超えられないと思われます。どうにもならない事、人生にはいくつかあります。どうぞ気を落とさずに。担当白石
うちの職場にSさんという女性がいます。不思議と年配の方が「独身なんだろうか?」という疑問をもたれるようです。ここだけの話ですが彼女には旦那様がいらっしゃいます。オジサマ方、どうぞ気を落とさずに。どうして知ってるかって?彼女は高校の後輩なもので。担当遊介(笑)

レナード・コーエン

レナード・コーエン伝(ISBN 4-86062-033-X)を買った。
1960??80年代からだったと思うが、詩人、作家、シンガーソングライター、禅僧という多彩な面をもつユダヤ系のカナダ人。
「バード・オン・ザ・ワイアー」「チェルシー・ホテル#2」「スザンヌ」といった曲を思い出すが、独特の声とつぶやくような歌い方で、散文詩を歌い上げる人だった。
イギリスやヨーロッパで上位にランキングされたにもかかわらず日本ではほとんど話題にはならなかったと記憶している。
TUTAYAで突然思い出し探したが見つからなかった。その数日後に喜久屋でこの本を見つけたのである。レコードもかなり揃えていたのだが、引っ越しを繰り返すうちに手元に無くなってしまった。CDでも数枚出ているので買おうかと考えている。
最近知ったのだがジェニファー・ウォーンズが彼の曲をカバーし、フジテレビでドラマ化された「アルジャーノンに花束を」(原作:ダニエル・キイス)で「Song of Bernadette」が使われていたということである。
20??30年前は私が千冊以上のSFを集中的に読んだ時代だが、ダニエル・キイスの作品は残念ながら一冊も読んでいなかった。

Administrator

パソコンとは当然のことながらパーソナルコンピュータの略。もっともMacintosh、IBM PC/AT互換機など、個人が所有できるコンピュータのことを総称して「パソコン」と呼ぶという意見もあるが、個人で所有しているものならば当然「私的な」「個人の」コンピュータだろう。
当然、自分のものだから自分で管理するのは当たり前である。
Administrator(アドミニストレーター)という言葉をご存知だろうか。コンピュータ用語では管理者または管理権限を持つユーザを呼ぶ総称である。
通常のWindowsXPでは、作成されたユーザは特に設定しない限り管理権限を持つ。
つまりそのパソコンの使用者=管理者である。
どうしてこんな話になったかというと、最近は「猿でも使える」のごとく猿以下そのもののユーザが多いのである。
そういった輩は当然管理権限など放棄している。
使っているソフトのバージョンどころか名称さえも知らない事が多いし、自分も知らないスパイウエア等のマルウエアを当然のごとくインストールしている。
英語のエラー画面を目にして「文字化けしてるんですが」というユーザは多いが、日本語のメッセージさえも読めないユーザがパソコンを所有するのは、地雷原を前も見ずに歩き回っているようなものだ。
インターネットが危険なものだと言う気は無いが、危険な面もあるし、当然悪人も一般社会と同じに存在する。
そんなユーザーが増えているのだから、前にも書いたWinFixerどころの騒ぎではなく、聞いたことも無いようなスパイウエアやウイルスを満載する結果となるのも当然だ。
私が知っている最悪のケースは2万以上のウイルスファイルが動いているパソコンだったが、「動かなくなって買い換えた」というパソコンにはもっと多いのもいるのかもしれない。
自分の持つ道具を維持管理する気が無いのなら持たないことである。

Mr. and Mrs. Smith

Mr. and Mrs. Smith を見てきた。
冒頭のミッションの中で使われているコンピュータはパナソニックのタフブック(TOUGHBOOK)
ヨットレースのアメリカズ・カップでも洋上で使われているもシリーズで、外観からするとおそらくCF-29のモデルだと思う。
非動作時なら90cmの高さから落としても壊れない耐衝撃・防塵・防滴・耐塩害対策と、直射日光下での作業でも見やすい高輝度液晶採用、バッテリー駆動8時間と最強のフィールド仕様。
こんなところに目が行くのも商売柄か(笑)
しかし増設メモリーの販売ルートから身元がばれるというストーリーはお粗末な気がしたな??(^^;