以前に「小樽の海鮮は高くて不味い」と書いたが、書き足りなかった。料理も不味い。というかどんどん不味くなっている。ほとんどの地元人は認識していない。
かなり昔にそこそこ美味しい居酒屋があったが、人気がでて店を広げるために店を移した。どうなったかと訪れてみたが、値段は上がり材料の質も落ちて散々な店になった。
それでも地元では「美味しい店」と認識され続け、ガード下の端から近くにまた移った。もう忘れていたのだが、子どもに誘われて訪れることになったのだ。店の名前を聞いて思い出した。あの店だ。
今は三代目がメインにやっているようだ。刺身はまあまあだがけっこう高い。人数が多かったので刺盛りを頼もうとしたが無い。単品の刺身を盛り付けるだけなので高くなる。料理は妻が作った方がはるかにマシ。その上に種類も少なく居酒屋の定番みたいな物が一切無い。
妻と狭い喫煙所に入って煙草を吸いながら話したが移る度にレベルが落ち高くなっていたわけだ。「昔は美味しかったのに」
実は小樽の美味しかった店は2つの道を辿っている。
1つ目はこの店のように代を重ねるごとに味が落ちていく店。
2つ目は年老いて消えていった店。継ぐ人が居なかったり、大学生の客が多かった店は札幌に住む学生が増えて小樽から学生が減って客が減って閉店したりした。
実は元々小樽には美味しい店が出来る下地が無かった。元々が漁師町でニシン景気で急激に潤い都会から寿司職人が寿司屋が開く。ところがその景気は長くは続かなかった。日本料理の文化は花開く暇が無かった。一部の大きな料亭には居ただろうがそこで修行して出て店を持つには景気が落ちた小樽には無理があった。
だから今の小樽に美味しい居酒屋は無い。ほんの一部に若い店主が自分で中央に修行に出て勉強してきた美味しい店があるにはある。口直しに行ってみようかな。
